第2章 新たに迎え入れられる者
「もしかして、もう着いたんですか?」
「あぁ、その通りだ。お前が気持ちよさそうに俺のジャケットに涎垂らしてる間にな。」
「げっ、嘘。」
「いいから、さっさと降りろ。」
リヴァイ兵長の肩を見てみると、見事にシミができている。
…これはやっちゃったな。
馬車から降りると、思ったより太陽の光が強くて、思わず顔を顰める。
そういえば、さっきの夢。
結局あれは誰だったんだろう。
ハンジさんには、もう最高だよっ!と背中をバシバシ叩かれる。
地味に痛いけど、甘んじて受け入れることにした。
「それではここで一旦別れるとしよう。ハンジとミケは地下牢のエレンの元へ。リヴァイとシャーロットはこのまま私に着いてきてくれ。」
じゃあ後でねー!と朝から元気なハンジさんとミケさんと別れ、私たちは審議所へと向かった。