第2章 新たに迎え入れられる者
その後、団長室で明日の審議所での一連の流れを聞いた。
エレンの事を考えると、とても気の毒だったが、それでももう決まってしまった事だ。
心の中で手を合わせておくことにする。
「明日は朝一の馬車でシーナへ向かう。君も遅れないように。」
「はい。では、失礼します。」
団長室の扉をそっと閉め、自室へと向かう。
エレンが自ら私に会いたいと願った、か…。
自慢ではないけれど、私は容姿が整っている、というか派手な見た目をしている。
肩ぐらいまで伸びた金髪に母親譲りの碧い瞳。
18年も生きていれば、自分が注目される容姿だということは嫌という程分かった。
でも正直私はこの見た目が嫌いだ。
エルヴィン団長に出会ってから、あの人と同じ金髪碧眼だということは少し嬉しく思ったが、やっぱりこの容姿を好きになることはなかった。