第18章 買いし者(●)
防音の窓からリサの悲鳴のような喘ぎ声が聞こえる。薄暗い部屋でも分かるぐらいリサは乱れきっていて、涙を流している様子が見えた。
ふと口の中が血の味が広がる。
リヴァイは唇を噛み締め過ぎて口端が切れていた。
『とりあえず、あのクソ野郎を―――殺す!』
渾身の力でトリガーの柄の部分で窓を叩きわろうと振りかぶる。
ガンッ!!!ガンッ!!ガンッ!!
リヴァイは分厚い防音ガラスを何度も叩く。
数回の強打音にリサに夢中になっていたオレグは気付いた。
『何だ?!鳥かと思ったら人間?…ここ何階だと思ってるんだ』
『リ…ヴァ…イ…さ…ん…助け…て…』
イキ狂っていたせいでオレグが指を抜いてもまだ吹いてしまっていた。リサは何度も窓を叩き割ろうとしているリヴァイに向かって朦朧としながら手を伸ばした。
『あぁ。この男がリサにちょっかいかけていたのか。ここは僕専用の部屋だからね…そう簡単にはこの特殊な窓は割れないよ』
オレグは面白半分に窓に近寄る。殺人鬼のようなリヴァイの気迫と睨みにオレグは怯え、再びリサの元へ戻った。
『は…はは、リサ、いい事を考えたよ。この男に僕達が愛し合ってるところを近くで見せてあげよう』
『…や…いや…』
よろめきながらリサはオレグに引っ張られて窓際に連れて来られる。
視線を上げると窓を割ろうと何度も叩いているリヴァイがいた。
口端からは血が流れ、何度も叩き殴る手は血が出ていて窓に赤い跡を残す。
『あ…リヴァイさ…ん…もう、いいです…。私なんかの為に血を流さないで…』
窓に手が届く。
一瞬だけ2人の手が窓を挟み重なった。
『――あぁっ!!いやぁ…あっ…止めてぇ…』
片足を上げられるとオレグは自分のモノをリサに擦り付ける。
そして、そのまま一気に突いた。
『も、もうやだぁぁぁ…お願い…します…』
水音を立て、オレグは笑いながら腰を動かしている。
感じたくないのに薬のせいもあり、リサは声を上げずにはいられない。
『はぁはぁ…リサ…、この男の目の前で僕にイかされる姿を見せてあげなさい…』