第18章 買いし者(●)
――――項のキスマーク…?
ふらふらとする思考の中、リサは考える。
オレグが言っていることを整理すると、項のキスマークは今日発見してものではない。
前回のオレグと会うより前に会ったのはリヴァイ。
あの時、穏やかな陽のぬくもりが差す中に2人は一緒にいた。首裏を吸われていたのは気づいていたが、確認するような余裕もなく、そしてあんな別れ方をしていたのですっかり頭から抜けていた。
――――リヴァイさんがつけたキスマーク…
あの時の事を思い出すだけでお腹の奥が疼く。
『てっきりリサは僕だけのものだと思っていたよ。君の処女を買ってから君だけを指名してきた。そんな僕をリサは裏切ったんだ…』
『あ…っ…!』
オレグは荒っぽくリサの股を広げると下着を履かせたまま横から一気に指を挿れる。
リヴァイとの事を思い出したのと、薬のせいでリサの秘部はすでに濡れていた。
『や、止めて…ください!…んんっ…やぁ』
体が痙攣を起こすような強い快感が押し寄せる。
薬のせいで脳は無理矢理強い快感を引き起こしている為、リサは瞳孔が開きかける。
ぐちゃぐちゃと荒く掻き回されていて、本来なら痛くなるがそれどころ今はその反対の反応になる。
『や、やだやだやだ!オ、オレグ様!』
『美しいよ…リサ。君は僕だけの物だ…。でも、今日は…許さないよ。ほら…イけ!』
オレグの目は完全に据わっている。
リサは悲鳴を上げ、力が入り腰が上がると大量の潮と共に達した。
それでも手の動きを止めないオレグは強く刺激を与える。
『いやぁぁぁぁ!!やめてぇぇ…!!!』
再び噴水のように吹き上げてリサは叫びながら絶頂を繰り返す。
雨が降ったようにベッドも床もびちゃびちゃになっていた。
『リサ~、いいイキっぷりだよ。最近の君は感度もよくなって、潮まで吹くようになって…僕が開発したおかげかと思ったら…そのキスマークの男がそうさせたんだな…?』
オレグはリサの胸を鷲掴みして優しさもなく揉みしだく。
リサは逃げようとするが後ろ向きに両腕を拘束される。
『ほらほら、まだまだイかすぞ…!』
『も、もう…や…めて…』
リサの願いは虚しくまた達してしまった。