第17章 責任と真面目故(●)
コツコツコツ…
ベルベットの絨毯が敷かれた薄暗い廊下をゆっくり歩く。螺旋階段から奥の部屋がいつもの部屋。
各部屋の前を通る度に女性のピンク色の声が聞こえる。荒々しくされているのか悲鳴のような声には耳を塞ぎたくもなる。
コンコン…
『お待たせして申し訳ありません。リサが参りました』
『…入れ』
リサは深呼吸をして、失礼します…とドアを開ける。
廊下と同様に部屋は薄暗いが、部屋は広く高価な絵画や大きな鏡、大人3人は余裕で横になれるサイズのベッドが置いてある。
奥の部屋は他とは違い優遇された部屋であった。
『あぁ…リサ、待っていたよ。今日も綺麗だ…さぁ、隣に座れ』
『はい。失礼します』
――――イザベル大丈夫だったかな…
ふと、ここに来る前のイザベルを思い出す。
イザベルまで巻き込まれなくて良かった…リサはそんなことを思いながら男の座るベッドの隣に座った。
『リサ、何か考えているのか?』
『いえ、なんでもありません。オレグ・ロヴォフ様』
オレグはそこそこ端正な顔立ちで、歳はリサより10歳程離れている。
オレグは手の甲でリサの頬を撫でるとリサは身体がビクっとなった。
『君は娼婦らしくない反応をするからいいよ…。僕が行っていた娼館の女たちとは違うね。その初々しいところが気に入っている…。』
荒っぽく口付けをするとリサの瞳は色彩を失った。無になり、何も考えたくなかった。
『リサ、この可愛いドレスを脱げ…』
まじまじと見られている中、後ろのファスナーを外しピンクのドレスを脱いで、普段着用しないような色っぽい下着だけになる。
『いつものやつをするんだ、リサ』
腰に手を回しリサを寄せると、オレグは自分のモノを出す。
リサの下着姿だけでソレは反応していた。
はい…と小さく返事をすると、ベッドに足を開いて座っているオレグの股の間に正座をする。
『僕が教えてきた通りにするんだよ…』
髪の毛を鷲掴みにするとリサの口にソレを突き入れる。嘔吐感が襲うがぐっと堪えリサは顔をしかめて上下させた。
『ははっ…リサいい眺めだよ…』