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Blue Star【進撃の巨人:R18】

第15章 緑と赤


『リヴァイ!どこか行くのか?!』

リサを追っていたファーランが戻ってきていた。
家の階段の所に座っていたファーランは立ち上がり、慌てているリヴァイに近寄る。

『お前こそ、何でここにいる…リサを追っていたはずだよな?』

『ローザと部屋にいると思って入りずらかったから、外で待ってただけだよ。リサは送り届けたから』

あぁ…とリヴァイはファーランが余計な気遣いをしたのだろうと思った。
そして、片手に少し崩れた紙袋の存在にも気づく。その視線に気づくとファーランはリヴァイの胸の前に差し出した。


『なんだ、これは…。紙袋がシワシワじゃねぇか』

『リサがリヴァイに渡してくれって。思い出をありがとうってさ…。紙袋がシワになってるのは、俺がリサを抱きしめたからだよ』


紙袋を受け取るリヴァイは手がピクリとなる。




『……リヴァイ。もう、素直になれよ。このままじゃ、マジで俺がリサ貰うぞ…。泣いているリサをこれ以上見ていられない…!』


『ファーラン…リサはやらん。それに、ローザとは別れた。っても、俺は付き合う気は元からなかったからな』

『おい、情報はどーするんだよ!身を張って得ようとしてたんだろ?』

『……ローザの方が根負けして折れた。あいつが知っていたことは聞き出せた…。信じたくない内容だった…』


受け取った紙袋の中身を取り出す。

一目でリサが作ったハンカチだと思った。

羽の刺繍もリサが何か考えているに違いない。



さようなら…なんてさせてやらねぇ。。


『ファーラン、リサのところへ確認しにいく。詳しい話は中にいるローザに聞いてくれ!それと、イザベルも心配してるだろうからフォローしてやってくれ』


それだけを言う高々に飛び立つ。



『あ~ぁ、中のお嬢様のご機嫌取りは俺の役目かよ。うちのリーダーは人使いが荒いもんだ』


そんなことを言いつつ、リヴァイがローザと別れたことやリサに会いに行ったことが少し嬉しいファーランであった。

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