第13章 覚悟
『ねぇねぇ、久しぶりにリヴァイの入れてくれる紅茶が飲みたいな~!』
『あぁ?テメェの為に入れる茶なんかねぇ…』
性懲りも無くリヴァイに近付き腕を組むローザに苛立ちを見せる。
『それにしても暫く会わないうちに更に格好良くなったねぇ!今のリヴァイならNO.1の私とするのお金いらないよ?』
座ったローザは足を組み替え下着が見えそうになる。
『…下品だな』
『ま、まぁまぁリヴァイ!仕事で来てもらったわけだし、お茶ぐらい出そうぜ?』
リヴァイをソファに無理やり座らせると、ファーランは自分が用意した紅茶を人数分用意して運んだ。
『ファーランありがとー!ファーランもやっぱ格好良いよね!』
『そりゃどうも』
営業スマイルを見せるファーランに気づかないローザは1人喜んでいた。
『チッ、仕事の話しやがれ。ファーラン、頼んでいた事はどこまで進んでるんだ?』
『あぁ、俺の情報網によるとローザがいる娼館に地上のお偉いさんが度々来ているらしい』
『地上の貴族のやつらか…。こんな所まで何の用だ?娼館なら地上にもあるだろう…。いや、地下街だからこそ出来ることか…』
『大方そうだろうね。そのお偉いさんとリサが関係しているらしい』
『……は?おいおい、そこでリサの名前が出るとか意味わからねぇ。ローザ、どういうことだ?』
リヴァイはローザを見ると、さっきまで騒がしくしていたローザは静かにお茶をすすっている。
『ん~、なんかリヴァイが他の女の子のこと気にしてるの気に入らなーい!』
『あ?テメェの事情なんか関係ねぇ。さっさと言いやがれ!』
リヴァイは眉間にシワを寄せる。ローザはそれでも言わないとツンとした態度をとる。
『ローザ、話が違うだろ?リヴァイに会わせたら話す約束だったはずだ』
穏やかだったファーランも次第に痺れを切らし、声のトーンを下げる。
2人に睨まれるように見られてもローザは臆する様子がない。
『…仕方ねぇ…。ローザ、テメェはどうすれば喋る気になる。こいつには脅しは効かねぇからな…』
『えっとね~リヴァイ、私と付き合ってよ!もちろん、あなたの身体も私のものね』
『…………わかった』
リヴァイ!とファーランはリヴァイの肩を掴む。
『リサの為だ…俺のやり方であいつを守る』