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Blue Star【進撃の巨人:R18】

第50章 それもまた貴方


「俺のせいで・・・2人がギクシャクするのは嫌だ」

「もー・・・イザベルのせいじゃないから。気にしないで?」

勝手に怖がっているのは私だけなのだから。と心でつぶやく。

イザベルはもう薬を飲む必要がない。
生理が終わるぐらいにはいつもの元気な姿が見られる。

例の件の片付けも終わったとファーランは言っており、数日後にはリヴァイとリサは通行証を片手に階段をのぼる。

周りに心配をかけてはいけない。

ピンと張られたシーツはリサの心の表した。



*****



その夜、少しだけ夕食は豪華にした。
肉はないけど量だけは何とか用意する。

「リサの料理はうまい!」
「ふふ、ありがとう」

元気に頬張るイザベルを3人は微笑ましく見た。
決して、イザベルの心が癒されたわけではないが目の前のご馳走を食べ、楽しく喋る。
できる限りのことをしてやろうと心に決めていた。

「兄貴、リサ!心配かけてごめんな!もう、大丈夫だから・・・」

「あぁ。イザベルは俺たちの心配せずに暫くは仕事はセーブしろ」
「えぇー!もう元気だって!兄貴~やらせてくれよ!」
「させないとは言ってない。セーブだ」

頬を膨らませ、口を尖らせながらオーバーに怒りを表現する。そんなイザベルを見て、ファーランはククっと笑っていた。


──うん。やっぱり皆揃ってこういう雰囲気がいい。



いつまでも怖がっている場合ではない。


「ねぇ、リヴァイさん」

「・・・何だ?」

「・・・今夜、お部屋行ってもいいですか?」

「好きにすればいい」

「はい。また、後で行きますね」

リヴァイがリサの顔を見ることはなかったが、声色は柔らかい。来てもいいとリサは解釈した。

時間も経った。
きちんと向き直そうとリサはキュッと自分の手を握った。

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