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Blue Star【進撃の巨人:R18】

第43章 迎え


俺たちのことは構わず行けと言えば済む話。
そんな短文を言えばいいだけなのに、喉を紅茶で火傷をしたからと言い訳にてしまいたい。

リサを後押しをするのはリヴァイの役目。

アーヴェンはそう望んでいる。

『リヴァイさん・・・私は・・・』






──────行くな







『アーヴェンさんと一緒に・・・』







──────────行くな








『俺はリサの判断に任せる』





────────────リサがいるなら、俺は苦しい地下街でも構わない






『リヴァイさんは・・・私がいなくなっても平気?』





──────平気なわけあるか。お前がいなくなったら、人を殺してしまうような男に戻ってしまう




『リサの好きにすればいい。もしリサがいなくなれば今までの日常に戻るだけだ・・・お前がいない生活にな』




───────耐えられるわけがねぇ。情けない本音が言えない俺を許せ。こんな時、あの二人がいてくれたら・・・。





『わかりました。アーヴェンさん、私決めました』






一瞬の静寂。





『アーヴェンさん、お父さんにお伝えください。リサは行きませんって・・・』



リサがどのような答えを出すのか知っていたように、アーヴェンはわかりました・・・と微笑む。
珍しく緊張したのか、動揺していたのかリヴァイの手の平は汗ばんでいた。


『リサ、いいのか?お前の親が生きていたんだぞ?』

『いいんです。お父さんに会ってみたいのは少しありますが、でも・・・やっぱり今の私はここにいたい』

そう言ったリサの笑顔に嘘は感じられない。リヴァイを想い、仲間を思うリサの笑顔は美しい。

アーヴェンはリサを連れて帰るのは不可能と感じ、自分のメモ用紙に万年筆で連絡先を記す。
そしてミッシェル・クララの印を押した。


『こちらの用紙をリヴァイ様に預けます』

『あ?何で俺だ?リサに渡せばいいだろう』

『もし・・・リヴァイ様がリサ様を守れない又は守れなくなったら、こちらにご連絡ください』




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