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Blue Star【進撃の巨人:R18】

第4章 無自覚の鳥


『リサ、待たせたな。来るときは抱えてきたが次は背中に乗れ。』

足早に出てきたリヴァイは立体機動装置を再度確認する。
軽く屈むと乗れと振り返る。

『お、おんぶですか?』
『前だと横抱きになるから両手が塞がる。後ろなら片手で背負えるからな。不満なのか?』
『と、とんでもないです!』

お姫様抱っこは心臓に悪すぎる思いながら、リサはお願いしますとそっと背中に身体を寄せる。


見た目よりも筋肉質な背中は温かい。
回されてる腕はリサを乗せていてもビクともせず、安心感があった。


『あの、重たくないですか?』


『あ?…重いな。。。


……冗談だ。軽いくらいだ』



慌てて降りようとするリサを背負い直すと、振り返りながら口角を少し上げた。


『…やっぱり笑ってます。』


不意打ちの笑顔にリサは目が合わせれず、赤い顔を隠すようにリヴァイの肩に顔を伏せた。



『そろそろ行くぞ。リサ、落ちねぇようにしっかり掴まってろ』

顔を伏せたままリサは小さく返事をすると肩を掴む。
返事を確認したリヴァイは暗闇へ飛び立った。








緩やかなスピードで移動しているせいか、家々の微かな光が幻想的に見える。
見た事がない景色にここが地下街ということを忘れさせた。

『ここで育って初めて綺麗な景色って思いました。鳥になった気分です。鳥はこんな気分になるのでしょうね』

『そうか。イザベルもそういやそんな事言っていたな。俺は地下の鳥にはならねぇ…いつか地上へ行く。』

グンっと引っ張られる感覚にも少し慣れ、握っている肩に少し力を入れる。


『私もいつか行きたいです。』


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