第24章 夜明け
『君たち、本当にありがとうね…。また…来るよ』
『リサ姉ちゃん絶対だよ!リヴァイ兄ちゃんも!』
『あぁ…。世話になった』
『リヴァイさん…顔怖くなってますってば…』
朝日が昇りきると子ども達が帰ってきた。
子どもたちが帰ってくる前に…とリヴァイはリサに迫っていたが…それも叶わず断念。
少し苛立っているリヴァイに苦笑いしながらリサはリヴァイの腕を摩った。
『リサ、行けるか?アジトまでならガスも足りるはずだ』
『はい!いつでも!』
バシュッ!!!バシュッ!!
リサと子ども達はいつまでも手を振っていた。
『……そんな顔をするな。いつか、神か女神かあのガキ共を救ってやれるやつが現れるはずだ』
『そうだといいですね…』
いるのかいないのか分からないモノに祈るような趣味はリヴァイにはないが、自分に立場さえあればリサの為にガキの1人や2人でも救ってやりたいと思った。
『―――!!リサっ!』
『イザベル!良かった…無事だったのね!』
アジトの目の前で着地してリヴァイとリサは手を繋ぎアジトの入口に入る。入るないなや、イザベルは飛ぶようにしてリサに抱きついた。
そして、リサはイザベルの両頬をむにっと押し上げ怪我の確認をするが、かすり傷1つない様子に胸を撫で下ろす。
『イザベル…巻き込んでごめんね。。』
『大丈夫だっ!リサが戻ってきたなら俺はそれでいいから!』
『ファーランさんもイザベルと合流出来たみたいで良かったです』
『リサこそ、無事にあの子達の場所に辿りつけたんだね。…足の怪我はどう?』
『えぇ…お陰様で痛みはありません。……リヴァイさん?』
1人で階段を上がり、リヴァイは3人を見下ろす。
『そんなとこで喋ってねぇで、さっさと中に入れ。感動の再会とやらはそれからだ』
バタンとドアが開き、3人はクスッと笑うとリヴァイの後を追って家の中に入った。