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Blue Star【進撃の巨人:R18】

第20章 今、出来ること


『おーい、銃声が聞こえたと思ったらお二人さん、こんな所で逢い引きかい?』


『ファーランさん!憲兵じゃなくてファーランさんでしたね』

真上からファーランが立体機動で降りてきた。リヴァイの大きめの舌打ちは全員の耳に届き、可笑しそうにリサは笑っていた。
『ファーラン、イザベルはどうした?』

『イザベルなら数名の憲兵の陽動に飛び回ってるよ。あいつのすばしっこさには憲兵も付いてこれねぇって。…だからリサ、心配するな?』

心配そうにしているリサの頭を撫でようとした手が止まる。

今のリサは薄いガウン1枚に下着を付けていないのが分かるシルエット。乱れているガウンの隙間からリサの谷間が見え隠れする。

そんなつもりのないファーランでも、そんなつもりにさせてしまうぐらい今のリサは妖艶であった。

『おい、ファーラン』

『お、おう!なんだよ』

思わずビクッとなったファーランはリヴァイを見ると、ファーランの心を読み取ったように不機嫌そうな表情をしていた。

『と、とりあえずこのままここにいるのは危険だ。リヴァイ、例の物はこっちに用意してある。こっちだ!』

『…例の物?』

例の物があるという方向を指を差し、2人に付いてくるように促す。
リヴァイはリサの手を握り、行けば分かると先に走り出したファーランの後を追う。





『い、いたぞーー!!ゴロツキどもだ!!』







『思ったよりも見つかるの早かったな。たまにはやるじゃねぇか』

『そ、そんなリヴァイさん冷静に言ってる場合じゃないですよ!!』

『リヴァイ、憲兵のやつら殺したのか?』

『殺ってない。誰かさんが無茶するから見逃してやった』

グイグイとリヴァイを引っ張っていたリサは固まる。すみませんと呟くリサにリヴァイは、冗談だと頭に手を置いた。

『ファーラン!予備のガス1本寄越せ!』

『は?1本?』

『2本も付けてる余裕はねぇ。お前はリサを連れて、ここから例の所まで行け。…リサ、必ずお前のところに行くから…信じろ』

『わ、私が事情話せば…』

『憲兵は信用ならねぇ。今のリサじゃ、輪姦されるだけだ。ファーラン…頼む』


リサはファーランに引っ張られるようにその場を去った。
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