第1章 私も今日からヒーロー科
「校長、お願いします!!」
「いいよ!その代わり、会澤先生のそばを離れないこと。いいね。」
「ありがとうございます。」
あれから数日たった今日、私は、リカバリーガールと共に校長室へと来ていた。
二人は、私の本当の個性を知る存在。
私がお願いしに来たのは、今日の午後にあるUSJでの救助訓練の見学。
ヒーローになるうえで、とても大切な救助を、見てみたい。
人命救助が私のめざすヒーロー。
「私の個性“癒し”を引き継いでくれたら嬉しいんだけどねぇ。」
「ごめんね、リカバリーガール。確かに癒しも救助には役立つんだけど。まだいまいち、なんの個性が適切なのか、わからないんだ。」
「しかたないさね。」
私の本当の個性は“受契”
他者のDNAを受け継ぐことで、どんな個性にもなれる。
受け継いだ個性はそのままかもしれないし、下位互換または上位互換になっているかもしれない。
受け継いでみないとわからない。
ただし、DNAを引き継げるのは一人のみ。
だから、どの個性を誰からもらうのか、私にはとても大切なことなんだ。
逆に言えば、だれかの個性を受け継ぐまでは“無個性”そのもの。
「だけど、君には何が大切なのか見誤らないでほしいのさ。私としては。だから、しっかり学んでくるんだよ。」
「はい!」
校長に背中を押されて、ヒーローへの意識が一層高まった。