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千年越しの恋情記 【鬼滅の刃】

第19章 色変わりの呼吸





「依千さん…!?お、俺歩けます!!」

「怪我人は安静にねー」

「諦めろ炭治郎…こいつは昔から頑固なんだ」

「…長男…なのに…」

「待って。これのどこに長男要素がある…!?…今日の炭治郎は沢山甘えて良い日なんだから、難しいことは考えない考えない!」



そう言って最後まで微笑みながら全員で家の中に戻る



炭治郎の怪我はほぼ擦り傷や多少の切り傷、打撲のみで、縫うほどの大怪我や骨折といった怪我は見当たらなかった

鱗滝さんお手製の薬草から作った薬をたっぷり塗り込んで、患部を包帯でグルグル巻きにしたら処置は完了だ



「依千さんって手当ても上手なんですね」

「人だった頃は医者の娘だったから多少の知識は持っててね。鬼殺隊に入ってからはみんなよく怪我をするから覚えざるを得ないって感じだよ。…今は医学に精通してる子が鬼殺隊にいるから昔よりはマシだけどね」



あはは…と笑いながら話す

そこにいる鱗滝さんもしょっちゅう怪我だらけで帰ってくるものだからよく手当てをしたものだ…

雷の呼吸を使っていた元柱のあの人とか…前炎柱なんかも、柱であってもなんの躊躇いもなく傷を負ってくるものだから毎度毎度よく怒っていたっけ
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