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え、この歳で女子高生?勘弁して下さい

第1章 1限目





向かい合わせに座ったが…暫く無言が続いた。
え、どうしよう。
私からきっと話出さなきゃダメ…なんだろうが、そんなに睨まれたら話せるものも話せないっす…。




「はぁ…仕方ない、俺から聞こう。
お前は無個性な筈だよな?」




し、質問がストレート過ぎます!
流石です、合理的主義者様!!
だがアレを見られていたのだ、今更隠し通せる気もしない。
正直に話す事にしよう。



『すいません…私ずっと個性隠して、無個性として生きてきました』




「よく今の今まで隠せてたな。
ご両親も知らないのか?」



『はい…すいません、話が少し長くなりますが聞いてもらえますか』



「あぁ…」




『私は無個性の両親から生まれました。
それはもう両親の両親もそのまた両親もみんな無個性の家系でした。
だから当然私も無個性だろう、そう思って生きてきた7歳の頃です。
両親と共に海に行っていて、少し目を離した隙にキラキラと輝く海に誘われるように波打ち際に行ってしまったんです。
そして波に攫われてしまいました。
深い海の中に引きずり込まれ息が出来ずに苦しくて苦しくて…まだ死にたくない、そんな必死な思いでした。
そこでなんです、初めて個性が発現したのは。
身体中をキラキラ薄い水の膜みたいのが覆いました。
するとさっきまで息苦しかったのが嘘みたいに息が出来たんです。
どうゆう原理でそうなっているのかは分からないんですが、その膜で顔だけでも覆えば水の中でも息が出来るようで。
そのまま海上に出るとその膜は消え、慌てて助けに来てくれた両親に引き上げられました。

私の個性は水を操れる事と治癒能力なんです。
治癒能力に関しては水分を使っての治癒の方法しか今のところ分からないし使えないんですが。
水を操るのもさっき言った膜みたいなのと自由自在に操作できるくらいです。



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