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え、この歳で女子高生?勘弁して下さい

第2章 2限目





暫く無言のまま2人で距離を保ちつつ歩くと、一般的な家庭の一軒家に到着した。
表札を見ると【爆豪】と書いてあるので彼の家で間違いないようだ。
ドアを開けこちらをジロリと見ている爆発君。


「おら、入れやクソモブ」



『えっ、あ、お邪魔します…』



「チッ…」



どうやらご丁寧にドアを開けて私が入るのを待っててくれていたらしい。
意外と…紳士なの…か?



「クソ勝己帰ったの…ってあら…!?
可愛い女の人と一緒!?まさか、彼女っ…」



「うるせぇクソババア、違ぇわっ!!」



「あぁん!?お母さんだろ、お母さん!!」



「いっ…!!」



見事に拳骨を食らっていた。
この感じ、まさに親子…うん、血筋って怖いよね…。
爆発君もお母さんの前では弱いみたいだ。



「おら…いくぞ」



買い物袋を階段の下に置き、頭を摩りながら階段を上る爆発君。
ついて来いって事ですよね、睨まないで分かってます今行きます。



『お、お邪魔…します…』




一応礼儀として、お母様にお辞儀をして家に上がらせてもらう。
さっきまでの般若の様な顔はなく、ニコニコとこちらをみて



「ごゆっくり〜」



なんて言うではないか。
いや、好意は嬉しいが出来ればゆっくりしたくない、私が塵と化す前に早く家に帰りたいです、ごめんなさい。
そう心の中で謝り、階段を上がると1つだけ扉の開いた部屋があった。
多分そこだな、と思いチラッと覗くと案の定爆発君のお部屋だったようだ。



「覗いてんなや、早く入れモブ」



『はぃぃっ…』




中に入るとパタンと閉じられる部屋。
わー、見た目によらず部屋は整理整頓されており男子高校生って部分は感じるものの綺麗にしてらっしゃる。
キョロキョロと目だけを動かしていたのがバレたのか、ギロっと無言で睨まれたので、ササっと部屋に置かれたテーブルの近くに座り込む。



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