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え、この歳で女子高生?勘弁して下さい

第2章 2限目





『やだよぅ…絶対このクラスに馴染める気がしないよっ。
個性豊か過ぎるもん、ここの子たち…。
先輩ぃ…家に帰して下さいぃ』




引き摺られたまま、1ーAと書かれた教室の前まで到着する。
中からは学生らしく、わちゃわちゃわいわいした楽しそうな声が聞こえてくる。
あぁ、やっぱり帰りたい…と既に意気消沈である。
嫌だ嫌だと駄々をこねる子供の様に、相澤の服の裾をツンツンと引っ張って嫌がる。
はぁ…と1つ溜息を吐いた相澤が累に向き直る。



「お前なら大丈夫だよ」




そう言って頭にポンっと手を乗っけて人撫でされた。




『えっ…』




学生時代の付き合っていた頃を思い出し、懐かしくもあり恥ずかしくもなった。
あぁ、付き合っていた頃も先輩は優しくしてくれてたし頼り甲斐もあった。
先輩であったので、卒業と同時に段々と会う事もなくなり自然消滅になってしまったが、確かに私は優しいこの大きな手が好きだったのだ。
ああぁ、なんか思い出したら凄い恥ずかしい!!!
とさっきまでと違った感情でまたジタバタするのであった。



「時間が勿体ない、行くぞ」



もう腹をくくるしかない。
相澤がガラガラと開けたドアの先に進むので、ゆっくりと後を追った。



「おら、お前ら席に着け。
はい、今日は5秒かかりました…よし、それじゃあ君達に重大発表をします」



ええぇっ、切り替え早くない?!
そう思ったがツッコむ事も出来ず、ドアの前で右往左往する。




「はいっ!相澤先生っ、重大発表とは一体なんなのでしょうか!!」



「うぉー、気になるーっ」



「また何かのイベントかしら…ケロ」



「はいはい、君達静かにね」



わー……ザワザワしてる、嫌だ非常に行きたくない。




「とりあえず説明するより来てもらった方が早いから呼ぶわ。
おい、入っていいぞ」




え、このザワザワ状態で!?
本当相澤先輩鬼畜だわー…だがしかし、腹をくくるしかないのだ。
そう意気込みドアに手を掛け中に入る。



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