第18章 猟奇の国のアリス/アリスパロ/色々キャラ
視界には地面 頭に血が上る感覚がある。太ももを押さえられ肩に担がれているのだから しどろもどろになるしかない。あまりに軽々と身体を担ぐ様子から、つい記憶にある逞しい身体つきを想像してみたりする。
「とりあえず、下ろしてっ!」
「オマエ 歩く遅いし時間かかる。このまま向かうよ」
「ええっ?!」
太ももを押さえる手の感触がやけにリアルで とにかくこのままでは落ち着かない。ジタバタ暴れていると 再びガラリと視界が一変した。
「…え…」
「次暴れたら捨ててくよ。オマエ ゲームオーバーね」
「…嘘、…お姫様抱っこ…」
「何がオヒメサマか。この世界にそんな登場人物いやしないよ」
フェイタンは一瞬だけリネルを見る。ただそれ以降は一言も何も話さなかった。
⇒ フェイタンの三月ウサギ
“血塗られた茶会のゲストは全員 有無を言わさず強制参加。拒否するならばオマエから 消化器官のみ取り出して、義務的にテーブルに並べるよ”