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〈短編〉H×H

第18章 猟奇の国のアリス/アリスパロ/色々キャラ


「オレ個人的には推理小説ならありだけどね。ファンタジーではラストのネタバレは邪道だよ」

「…っ、それって 私の予想は合ってるって意味?」

「そうかもしれないし違うかもしれない。まずは 大人しくこのまま白ウサギを探したら?」

「え、…うん」

正統派な輝くイケメンを前にしては どうにも普通に話せない。目すらじっくり合わせられず ドギマギしながら視線を外していた。

「ねぇ アリス 」

「え」

頬にザラっと触れたのは猫の舌。近付く前髪からは何故なのか 砂糖菓子に似た甘い香りがした。

「しゃ、 しゃ しゃ…シャル…?!」

「オレ猫だよ?ただのスキンシップ」

目を向ければそこには悪戯な猫の顔、シャルナークはスッとその場から立ち上がった。

「原作から思ってたけどさ。捕食対象の草食獣であるウサギが アリスにとって猫よりプライオリティ高いって何か解せないんだよね」

「えっ?…それは私にも、わからないけど」

「ヒソカやめてオレを追っかける話にカスタムしてみる?」

「えぇ シャルを?…ヒソカはヒソカで大変そうだけど、シャルはシャルで」

「なんてね。冗談」

「もう!シャル からかわない……で

気まぐれに 唐突に。最後はチェシャ猫らしくもある。

「シャル?」

いつの間にかシャルナークの姿は消えていた。



⇒ シャルナークのチェシャ猫
“準備計画は綿密に。心を惑わし罠へと誘う猫の舌にはご用心。今宵のパーティーの主役には最高で最恐の歓迎を”


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