第18章 猟奇の国のアリス/アリスパロ/色々キャラ
猫は携帯電話を切ると リネルに話しかけてきた。
「こんばんわ アリス」
精悍な顔付きとキレイな色の瞳を見つめながら リネルはぽかんとした顔を見せた。
「うわ、本物。レベルが違う…」
「あはは そう?ならばもっと近くで見てみる?」
シャルナークはリネルの前に降りてくる、金色の髪がふわっと揺れれば そこから額が覗いていた。猫はその場にしゃがみ込み リネルの顔を覗き込んでくる。
「…、っ…」
「どうしたの?ぼーっとして」
「や、いや…」
「オレに会いたいって言ってなかったっけ?」
「え?!えっと、…」
このあざといイケメン、 近くで見れば大迫力である。まるでアリスの世界とはまた別の物語の王子様。つい会話をする事も忘れてしまう。
シャルナークはニコッと笑い 明るく言った。
「今日のパーティーのゲストとしてアリスを導けって、アノ人からの命令なんだよね」
「え、アノ人?!」
パーティー、アノ人という単語に 我に返り リネルの眉が上がる。そう言えばヒソカもパーティーに行くと言っていたし アノ人の話をしてはいた。
なんとなく、予想とも感とも言えるものが頭の中に浮かんできた。
「ねぇシャル、アノ人って誰なの?ヒソカもアノ人がどうのって言ってたけど この流れでいくとやっぱりクロ…
「ストップ」
指先が一瞬唇に触れた。顔を赤くし 黙るリネルに シャルナークは何かを予見するように言った。