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〈短編〉H×H

第3章 ルナティックラブ/イルキル/BL/裏


こんなにも欲情してしまうのは月の女神が誘惑をするせいだ。若い肌を際立たせる淡い光りが、内に秘められた悍ましい肉欲を駆り立ててくる。
本能に従い、血を分けた弟の身体を貪る様は 我ながら発情したただの獣みたいだと思う。イルミの頭の中は どろどろに汚れ腐れきった膿みの吐け口を 必死に模索していた。

「っ、くぁ…」

激しい性行為を物ともしない立派なベッドの上で、四つん這いにさせたキルアの両脚を大きく開いてやる。蜜に溢れた後ろの穴のナカを 白い指で弄った。

「や、…っやめ…!」

規則的な指の抽送は、キルアの肉壁の敏感な点をぐりぐり抉るように激しくなってゆく。つられて筋裏が丸見えになるほど 陰茎が硬く隆起する。亀頭の先に雫を滲ませるキルア自身は、イルミの手の中で爆発しそうに熱を増し続けていた。
「ペニスはゆるく握っただけで 扱いてやってすらいないのに」そう思うだけで いじらしく開閉する穴のナカを ますますいじめてやりたくなる。

キルアの細い膝はガクガク痙攣を起こしそうだ、過呼吸に似せた激しい息遣いは 荒くなるばかりで止まりそうもない。きつく閉ざした瞼の裏で キルアは必死に快感を噛み殺している、これは何度言っても直らない絶頂時のキルアの悪い癖だった。

「キル 目開けて」

後ろから優しく囁き 敏感で仕方ない耳朶に噛み付いてやれば、目尻から綺麗に涙が落ちる。
言いつけを忠実に守ってくれるのはこの一瞬だけであるのも知っている、頬を真っ赤にしたキルアの瞳に自分自身の冷えた顔を映してやった。

「イル、にっ…」

漏れる甘い吐息が愛らしくて、喘ぎ続ける小さな口を 自身の唇で塞いだ。
キルアの胎内を犯す指先へ更なる加速度を与えれば、狭い穴の入り口は指をぎゅうと飲み込み 小刻みな収縮に震え出す。どくどく流れてくる精液が 手元を暖かく包んでいた。
再び閉じられてしまったキルアの目元からは、余韻を悦ぶ涙が止めどなく伝っていた。

「また泣いてる そんなに良かった?」

「んっ…ちがっ」

そっと指を抜いてやれば、キルアはそれに合わせ白い尻を揺らす。鈴口からはまだ 精子がとろりと溢れていた。
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