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〈短編〉H×H

第15章 A線上の恋煩い/ヒソカ/オケパロ/その他キャラ


「納期短いししっかりやろう。毎日10時間」

「ええええ!む、無理ですよ!オケもあるし学業も……っ」

「大丈夫さ。ボクが付いてるし 協力はする」

「……っ!!!」

ヒソカの表情は意気揚々、ぽんと頭まで撫でられてしまった。
手つきはとても優しくて紳士的だ、根拠のない安心感に包まれた。
とは言え一気に心拍が上がり、第三者の指摘すら耳に入らなくなる。



「あ、そういうこと?なんかイイ感じだね」

「だろう?オケとこの依頼と、彼女と2人で半々に対応させてもらうよ」

「…………っ」

“カノジョ”だなんて、ヒソカは憎い二人称を使ってくれるではないか。ヒソカとて満更でもなく楽しそうであるし 冷静なのはイルミの声だけのように思う。

「半々てのはナシだろ。クロロのオケは所詮アマだし納期あるんだからこっちに注力してよ」

「何をするかはボクが決める。そもそも彼女を連れて来てあげただけ感謝して欲しいケド。ねえ?」

「えっ?!あ、…はあ…」

絡む視線がちりちり熱くなる。

agitato(アジタート)、もうドキドキが止まりそうもない。
この恋には普通の恋愛じゃ味わえない感動と興奮が待っている。
それを確信した。


fin

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