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〈短編〉H×H

第13章 腐った願望/イルミ/クロロ/下ギャグ/BL表記あり/お下品


「攻める方は肛門射精ってのはわかったけど受ける方はどうなるの?」

『クロロは激しく貫かれると前も後ろもすぐイくよ。あえて前は焦らされればそれはそれで屈辱に悶えた顔で、
「いいから早く…触れよ…っ」
「…………ココ?」
「…ぁ…あ……出る…ッ!!!」
「あーあ ちょっと触っただけなのにいっぱい出して。しかもますます締め付けてさ、淫乱」
「う、…うるさ…ッ!!…あぁ…奥は、やめろ…また…ッッ」
「イくの?」
って感じでイキまくるよ!』

「クロロはどーでもいいよ、イルキルだとどうなるの?」

「……イルミ。お前が弟に心底嫌われる理由がわかった気がする」

クロロは首を左右にふる。
低俗な妄想には付き合っていられない。

そして受けのレッテルを貼られた事、男としては馬鹿にされているとしか思えない。キルアと聞いた途端 変に乗り出すイルミにまで殺意を感じる。

極めて不本意な形でプライドを傷付けられて黙ってはいられない。何とかこの妄想女を黙らせてやりたいと思う。
イルクロ イルクロやかましいリネルを睨むように見た後、クロロはイルミの名を呼んだ。

「おい イルミ」

「なに?」

目線だけを向けてくるイルミの襟元を片手で掴み、自身の方に乱暴に引き寄せる。
もう片手で長い髪を一筋すくうと それを一気に引っ張った。顔が近付けば唇が軽く触れる。

『ふぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおあああああああ(以下無限』

2人の絶妙な身長差、クロロの優美な顎のライン、少し驚いたようなイルミの表情。彼等の行為はまるで美しい映画のワンシーンのよう。

目の前で行われた行為にリネルはあの世を見る。
心臓が張り裂けそうな動悸息切れ、全身の体毛が逆立つような戦慄が身体を駆け巡る。

「……クロロ 何すんの」

少し低めの不機嫌そうなイルミの声。
クロロはふっと勝ち誇った顔をする。

リネルは彼等に腐りきった目を向ける。

『どうしよう…。…新境地…っ…クロイルに目覚めそう…っ…』

こうしてリネルの願望は叶えられる。
いい意味で期待を裏切られた形で。
これはこれで悪くない。


fin
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