第57章 クリスマスカルテット/アダトリ/ほのぼの逆ハ/大学生パロ
【23:00】
「クロロからのLINE来なくなったね 大丈夫かな」
「飲み過ぎて潰れたんじゃないの」
「くく、あり得そう」
まったりした雰囲気の中、リネルはヒソカが切り分けたケーキをちびちび口に運ぶ。半分閉じかけた目を眠そうに擦っていた。
「ちょっと眠くなってきちゃった…」
「ベッドで寝てもいいよ♡今日布団も干しておいたし」
「ならオレ後で寝かせてもらう」
「イルミ キミには言ってないよ」
「…眠いけど。でもクロロ来るかもしれないし」
リネルは動かなくなった携帯を見つめる、その横からイルミが声をかけてきた。
「リネル寝ないでよ。イブの夜にヒソカと2人とかなんかヤダ」
「…ん?う~ん、そっか」
「リネルが眠ってボクが添い寝。この案なら全員の要求を満たす事が出来る」
「ウソウソ、やっぱり私眠くないや」
ヒソカはふうと息をつき立ち上がる、キッチンから一杯の水を持ち出し リネルの前に差し出した。
「ならこれ飲んでもうちょっと頑張りなよ」
「大丈夫…お酒まだいけるし」
「休憩したら?最終的にクロロみたいにベロベロになるよ」
「くく、それはそれで見てみたい気もするけど」
「…ヒソカには見せない。なんかムカつくし」
「なんだよそれ」
「イルミになら見せてもいいよ?」
「別にいいや」
「ひどーい!」
リネルは水を一口飲む、冷たい温度に少しだけ目元がクリアになる。再びケーキに手をつけた。