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〈短編〉H×H

第1章 快感パラドクス/イルミ/ヒソカ/下ギャグ


上と下での力比べがスタートするが事前カウンセリング時にこの男が“操作系”である事は入手済み、つまりどう足掻かれた所で強化系が形成逆転される事はあり得ないのである。とはいえこの後も予約は目一杯埋まっている訳で こんな所で余計な体力を使っていては時間の無駄だ。こんな時は奥の手、とイルミの頭側からベッドに膝を掛け 四つん這いで覆い被ってみる。

「もぅ甘えんぼさんなんだから♡仕方ないから特別に……元気が出ちゃうおまじないしてあげる♡内緒だよ?」

股下で目を見開くイルミを見下ろし 人差し指をぺろりと舐めた。臍の下から下半身にかけて、指先を巧みに使い唾液に混ぜた覚醒物質を塗り込んでゆく。みるみるうちに身を硬直させるイルミに ぱちりとウインクを投げてみる。



そして全てのサービスが終了。最後の挨拶も大切な営業時間である。

「「お疲れ様でした♡」」

施術後、客達に振舞っているのは本店プロデュースの高級ドリンク“国士無双~プロテイン味~”だ。それを笑顔で差し出した。

「ヒソカさんてば いつも以上に押し付けてくるからなんだか変な気分になっちゃって…下着が…バレたら他のお客様に怒られちゃう♡」

「おまじないが切れないうちに次はお友達を連れて来て♡イルミくんの1番気持ちいいところ…あたしにいっぱいよしよしさせてね♡」

「「御来店 どうもありがとうございましたあ♡」」

そんなこんなでヒソカとイルミは 無事(?)に店を後にする。
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