第39章 先生と私/イルミ先生のミニ甘妄想
①先生と生徒
「何年生?何組?わかってると思うけど今授業中 保健室に何の用?」
そんなの決まってる。
ほんの少しでいいから先生に近付きたくて先生と仲良くなりたくて。
「サボリなら屋上でも行ってくれる?生徒のサボりをオレのせいにされても困るしさ」
②後頭部にキス
先生お願い。
私を事を知ってほしいの。
「先生……!あの私、…」
私を無視したまま 保健室の日誌にペンを走らせている先生めがけて床を蹴る。
私を見て。
せめて名前くらいは覚えて欲しいの。
「ひゃっ、…ご、ごごごめんなさい!!!」
嘘。
信じられない。
つんのめって先生の後ろ頭にごっつんこ。
③顔を覗き込む
先生が素早く振り返る。
真っ直ぐ目が合う。
近い。先生。私…
「何やってんの」
「…………」
「真っ赤だけど。熱あるんだっけ?」
「や、いえっ、その」
「まあいいや、そういうことにしておこうか」
「え、…」
「どうせここにいたいんでしょ」
いたいけど。
先生…私は…、
④ベッドに潜り込む
「ほら寝なよ。幸いにも先客もいないしね」
ベッドの白いシーツと白衣姿の先生が断れない誘いを投げてくる。
「保健室にやたら来たがる生徒って多いよね。今のコってわざわざ授業料払って何しに学校来てるのか理解に苦しむな」
別に私はサボりに来たワケじゃ…
先生に会いたくて、先生と仲良くなりたいだけで…
「名前教えて。ついでに学年とクラスも」
「え、」
「エビデンスは残さないと。一応サボりじゃなくて病欠扱いにしとくからさ」
先生の手の中で保健日誌がゆらゆら揺れている。
「先生、言うから、」
「なに?」
「……私の事覚えてくれる?」
「なら今度はほんとの病欠の時おいでよ。そしたら真面目に記録とるから」
恋の病って言うくらいなんだから私は立派な病気なんだと思う。
でも今日はこれでいいや。
保健室で先生と2人きりになれたから。
fin