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〈短編〉H×H

第38章 ゾル家でポケGO/ゾル家ほのぼのギャグ/夢主なし


「……ピカチュウが出てこないのにジバニャンが出てくるって、イル兄 今のボケ?」

「だとしたらセンスねぇな」

「ミル キル、何か言った?」

「「なんも言ってないです」」

しばし携帯で何か調べ物をしていたらしいシルバが 急に声を響かせた。

「うむ。………聞け、お前達。そもそも火のない所に煙は立たんと言うだろう、お前達に指令を出そう。我が敷地内で伝説の最強ポケモン ミュウツーを捕獲するんだ」

緊急オーダーに息子たちがざわくつのも無理はない。様々な反応を見せていた。

「え?!パパ ミュウツーなんてレアなヤツほんとにウチにいるの?」

「マジなのかよ オヤジ」

「でもぼく欲しいかも。ミュウツー」

「当然 任務達成後に報酬は出るんだよね?」

「無論だ。潜伏中のターゲットを探し出し捕獲というのが今回のミッションだ。忘れるな、これは遊びではなく実践訓練だ」



一斉に子供らがいなくなれば広い部屋はシンと静まりかえる。部屋の隅に控えているゴトーにシルバの視線が飛んだ。

「……ゴトー 聞いていたな?」

「はい」

「手配を頼む」

「はい。本サービス提供元兼 売買権筆頭親主である任○堂を全て買収し全世界のGPSシステムを把握網羅した後、本敷地内の適材適所へミュウツーを数体配置、並びに各諸国への影響調査とリカバリ案提示の手配を進めます」

「いいだろう、よろしく頼む」

湯のみをコトンとテーブルに置き、ゼノがやや呆れた声を放った。

「全く シルバ。相変わらず息子達に甘いと言うか何というか」

「まあまあ、もう パパったら…」

「言った通り、これは単純にある種の実践訓練だ」

そう言い切るシルバの表情は どこか父親らしかった。






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