第37章 クロえもん襲来/クロロ/下ギャグ/ドラえもんパロ
「あの、そんなにじっと見ないで下さいよ…」
「大丈夫か?」
「何がですか」
「顔が赤いぞ」
「えっ…それは」
後退る私にグイグイ詰め寄るクロえもん。ひえーイケメンこわい…っアレルギー反応がっっ
「せっせ…セク、…ハっ」
「セックスか?この時代の若者は性に対するモラルが乱れているとプロットされているが実際そのようだな」
「違!…近…っ 近いんですよクロえもんが」
「オレが?」
「顔近づけないで下さい!セ、セクハラですよセクハラ!!」
ぺたんこ
さわっ さわさわさわ…
「?!?!うきゃああああああ!」
「セクハラと言うのはこういう事だろう」
信じられないっ どっかの会社のエロ部長じゃないんだから!胸っ 触っ…揉っっっ
「混乱中に悪いが またひとつ言わせてもらう」
「はあ」
「A以下なのに盛ってCの下着を着ける見栄だけは立派だが。本当に恋愛を成就させる気はあるのか?」
な…なんでそれ知ってるの!?
「先ほど下着のサイズを見た。オトコは想像性を原動力に生きている生き物だ、エグれた現実を突き付けられると正直キツいと思うが」
「ほっといてっ!」
どうしよう 泣きたい。
ぐるっと部屋を見渡すクロえもん、彼の視線が一箇所に固定される。慌てて写真立てを取り上げた。
「ひえええっ 見ないで!」
「それが例の想い人か。名前は?」
「な、内緒っ!教えませんっ」
「ならいい 先に進めよう。まず、その“鎖野郎”の画像とその他プロファイルを………」
待って“鎖野郎”って?勝手に?どっからどういうルートで出て来たの?!
「鎖野郎とはターゲットの登録に用いるデフォルト値なんだが。問題あるか?」
「ありますよっ 誰?!って感じじゃないですか!せめて山田太郎とか少年Aとかにしといて下さいよ」
「悪いが1度設定すると登録データは一切更新不可だ。今からその写真の奴は鎖野郎だ 異論は認めん」
そんな横暴な…
「そう肩を落とすな。もしかしたら右手に鎖を束ねる趣味があるかもしれないぞ?」
ないよ。彼に限らずそんな趣味聞いたことないよ。
「鎖野郎を捕まえ、ねじ伏せ、服従させる……ふっ 悪くない」
わからない。わからないよクロえもん。過去に、いや未来で その鎖野郎と何かあったんですか?