第35章 sweet lover/イルミ/下ギャグ
リネルはちらちらイルミを盗み見ていた。
イルミは前髪を掻き上げる。覗く綺麗な額を人形に寄せ、わざとらしく視線をリネルに投げていた。
「たかが下ネタで諦めがつくならもっと言ってあげようか」
「えっ…」
「今日はオレ達久々のデートなんだよ。早くマリルとセックスしたいの。意味わかる?早くマリルのまんこにオレのちんこ挿れて思う存分精子出したいの。わかったらさっさと出てってよ」
「うわあああああーん 団長おおおイルミさんがあああ………っ」
「品性を疑うな。以前に大金を払いこんな奴を雇ったのかと思うと過去の自分を殴り殺したい」
不意に腕組みをするクロロの上腕筋が不自然に盛り上がる。
それを無視したまま イルミの掌は人形の太ももを撫で上げる。挑発的な仕草につられ短いスカートはますます脚を露わにする。
クロロはそれを哀れみの目で見つめていた。
「……オンナに主導権を持って欲しい時はどうする。あるだろう?そういう気分の時も」
「ないよ別に。出来ないのわかってるし」
「お前は物事に対しそんなに寛容な理解のあるタイプだったか?!」
「だって出来ないことを強要するのは違うだろ」
「もういい。質問したオレが馬鹿だった」
クロロはかぶりを振る。
イルミはほんのり顎を上げる。人形の鼻先に唇を寄せ、表情を愛でるようにゆっくり瞳を細めていた。
「クロロって自分の要求は全て飲ませないと気が済まないタイプ?いるよねそういうヤツ」
「お前こそそういうタイプかと思っていたが買い被りだったようだな」
「一緒にするなよ。クロロのそれってただの自己満足だよ 愛っていうのはもっとこう相手の事を
「他人と向き合えていないお前に愛を説教される筋合いはない」
イルミはいよいよ2人きりの世界を作り出す。人形の胸元をふわりと優しく撫で進める。見た目にもはっきりわかる程、豊乳はイルミの掌に従い 柔らかく形を崩していた。
「ダメだ さすがに勃ってきた。マリル もう抱いていい?」
「…反吐が出るな」
「うわあああん うわあああああああああーんうわああああああああん イルミさあああーん!!!」
「諦めろ」
リネルは後ろ髪引かれながらもクロロに首根っこを掴まれ、泣く泣くイルミの部屋を出ることになった。