第35章 sweet lover/イルミ/下ギャグ
「…ひっく…ぐすんっ」
「リネル会話に参加しろ。オレ1人では対応しきれん」
「………………もういいです…それでも好きですイルミさん…」
「あ、そう。でもオレの事は諦めてよ マリル以外のコには少しも興味ないから」
「………………ううっ 漢らしい」
クロロは訝しく目を細め、またも他の指摘を投げた。
「お前の父親、息子があらぬ方向に走り泣いてるんじゃないのか」
「まさか。てゆうか親父にも第二夫人がいるし」
クロロの肩がぴくりと揺れる。
「おい、その第二夫人てのも…」
「うん 人形。前に親父のミカエリゼが夜這いに来た時は焦ったな、義理息子を誘惑しようなんて悪い女だよね」
「状況整理が追い付かないんだが」
「使用人が置き間違えたらしいけど親父の趣味っていうの?ああいうの見ちゃうと息子としては複雑だよね」
「お、お父様はちなみに、どっどんなお趣味で?………」
「飢餓状態の女豹って感じ?食われるかもと思ったら不覚にも理性が揺れたよ」
「父親のオナホ相手に理性が揺らぐ意味がわからん」
クロロは眉間を押さえてしまう。
リネルは小声で胸の内を語った。
「…こういうのもアレですが…イルミさんのお母様はさぞやお嘆きなんでしょうね…………この衝動の気持ちをお母様と共有したいです…」
「んー 母さんにもエルファンて恋人がいるんだけど」
「ひぇ?!まさかの?!?!」
「男のラブドールまでいるのか?!」
「うん。男のオレから見てもエルファンはまあ……」
「溜めるな。気になるだろう」
「抱かれてもいいと思うレベルだよね」
「クソ。不覚にも見てみたいと思った」
「団長に同意……」
「あと他のボーイフレンドのサンセクターの股間はすごいよ。何をどうしたらそんなにデカく勃起出来るのか聞いてみたいくらい。マグナム?バズーカ?なんて表現すればいいかな」
「あわわわ下ネタ連発………っなんかもう今日1日でイルミさんのクールでスマートなイメージが変わり過ぎてどう上書きしたらいいのか…」
「そのまま忘れろ。こんな変態」
「ううっ…でも。…やっぱりイルミさんカッコいい…」