• テキストサイズ

〈短編〉H×H

第32章 依存症/アダトリややクロロ寄/裏依存夢主/死ネタ


「緋は見飽きたと言ったろ」

「え…、あ……」

「お前の声は耳障りだとも言った」

「…は……、…、…っ、」

目の前が血の海に染まるほんの一瞬前、嘲笑うように 青い青い蝶がふわりと優雅に舞うのが見えた。眼から涙同然に赤く暖かい血液が滴る、喉を派手に潰されれば一切の声が出なくなる。

「あ 団長 殺っちゃったのかよ」

「まだ生きてるぞ かろうじて」

部屋に押しいるのはかつての仇達。ふっと笑うクロロの後ろから 数名の団員がやってくる。

「最期だ。多少キズものだが好きにしろ」

その言葉にフィンクスが明るい声を出す。

「やりっ オレ1番っ」

「団長の後はいつもお前から。たまにはワタシに先にヤらせるね」

「死んだら貸してやるよ」

「死姦の趣味はないね。むしろ壊しながら楽しむよ」

「ならフェイタンは後にしなよ。せっかくのリネルの可愛い顔がボロボロになったらヤル気なくなるし、ってすでにだいぶ崩れてるけど」

「文句言うならシャル お前はあっちいけ」

「あーあ 言い争ってる間に死にそう…こうなったら早い者勝ち」

「あ!きたねーぞテメ」

薄れゆく意識の中で 乱暴に抱かれる感覚を知る。見えない瞳の代わりに脳内で 最期に抱かれたかった男の残像を追う。
仲間を殺し リネルを奴隷同然に扱う、自分勝手で傲慢で最低な男、それでも見方を変えればリネルに似いの最期をプレゼントしてくれたのだからお礼を言わずにはいられない。
声にならぬ声は ぱたりと落ちる思考に遮断された。





fin
/ 346ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp