第30章 彼氏と彼女の事情④/アダトリ/下ギャグ/夢主はイルミの彼女
「じゃあ身体?」
「Hのテクかしら?」
「アソコのサイズ?硬度?」
「VゾーンからOラインまでを含めた竿睾丸アナルまでの黄金比率あたり?」
「ひゃっ…ヒソカはなんかもう想像するだけで彫刻美って感じがする…」
「歩く異常性欲、且つ生ける芸術ね」
「存在が犯罪だね。二つの意味で」
「いい加減黙らないと殺すぞ、マジで!!」
マチはテーブルをバンと叩く。アイスコーヒーがゆらゆら波打ち、こぼれていた。
リネルはパクノダに質問を投げた。
「ちなみにパクは誰推し?」
「私はそうね。仙道彰、陵南の」
「あぁ~そっちかー!なるほどね」
メイン校からは外れるが言わずと知れた人気キャラである。リネルは納得を見せた。
「なんとなくだけどクロロっぽい気もする」
「ん、あたしも同感。なんとなくだけど」
「能ある鷹は爪を隠すというか飄々としつつも物凄い実力秘めてて、それなのに自分は出しゃばらずチームメイトを立てると言うか」
「大人って感じだよな」
「二人ともわかってるじゃない。あの余裕っぷりとちょっとした茶目っ気が魅力よね」
パクノダはクスリと口元を緩めた。
「彼は絶対に童貞じゃないと思うの」
「私も同感。そして筆下ろしは年上教師かOGの先輩だよ」
「…あんた達はどうしてもそういう方向にしか妄想ができないんだな…」
「あの顔は既にバイブの使い方を知っている顔よね。あの年でクンニをマスターしてるわよきっと」
「絶対キスうまいし、通学バッグにはエロ本とゴムを常備だけどそれが許されるキャラだよね」
「…一体何を根拠にそういう発想に展開するんだよ…」
「あら、普通に読んでいればなんとなくイメージ出来るじゃない」
「描かれていないキャラ達の私生活が謎に包まれている所がいいよね、想像が羽ばたいてさっ」
「お前らには真面目に作品を楽しんで共感するとかそういう気持ちはないのかよ!」
マチは再びテーブルを叩いた、テーブルがピキッと音を立てる。リネルは飛び散るコーヒーをさっと避けた。