第30章 彼氏と彼女の事情④/アダトリ/下ギャグ/夢主はイルミの彼女
「で、流川?ミッチー以上に女性関係は見えないよね。あれだけモテるのに」
「ポーカーフェイスなキャラだしそういう場面においても案外しらっとしたまま事情を終えそうよね」
「でも、普段ボールだけを追っているあの鋭い目に見下ろされたりしたら…ちょっとヤバいかも…」
「他の部員と話したらヤキモチ妬いて押し倒してきたりして」
「そのまま若さに任せて暴走!とか?」
「そのくせに感覚に敏感すぎてゴム付けるとイけない…なんて裏設定はどう?」
「ひゃああ どーするマチ?汗ばむ流川の両腕に抱かれながら耳元で“…我慢出来ね、生で挿れてもいいスか?”って余裕ない声で言われたら」
「な…ッ、…~~…!!」
「答えは聞くまでもないみたいね」
「オマエらな…いい加減にしろよ…っ」
マチは真っ赤になりながら肩を震わせていた。リネルは眉を下げ 愛らしい目元を細めた。
「嘘嘘ゴメンてば!流川ってカッコいいからさ、その辺の所も気になっちゃうんだよね~」
「はぁぁ……。でも実際の所 楓クンはあれだけストイックにバスケ人生を送ってたらオンナに免疫なくて、ある日突然リネルみたいな外見とエロい事に対する探究心しか取り柄のないオンナにコロッと騙されて落ちるんだろうな、ホント腹立つ」
「そう?でも私の愛しの本命はあくまでもイルミだよ?まぁどうしてもって言うなら遊んであげてもイイけど」
「年下をもて遊ぶなんて最低ね」
「馬に蹴られて死ね」
「むーっ、私はただ女としての人生を余す事なく謳歌したいだけだもん」
ぷいっと拗ねた素振りの後、リネルはぽつりと言った。
「それにしてもマチってやっぱり超メンクイなんだね」
「なんでそうなるんだよ!」
「だってヒソカに流川?どっちも文句なしのイケメンじゃん。うち一名はシーンにより大きく左右されるけど」
「そうね。でも女ならよりイイ遺伝子と交配したいと思うのは本能だから別にそれはおかしなことでもなんでもないわよ」
「交配って…ッ、それに別にあたしはヒソカの顔が良くて付き合ったワケじゃ…!」