第29章 彼氏と彼女の事情③/アダトリ/下ギャグ/夢主はイルミの彼女
王様ゲームの定番へ、酒が進むにつれ方向性が移り出していた。
「「王様だーあれ?」」
パクノダ「私。そうね…5番が2番にディープキス20秒」
ヒソカはニヤリと笑った。
ヒソカ「5番ボクだ。2番は?」
リネル「…ひゃん、私だ…」
イルミ「は?(常軌を逸した殺気)」
クロロ「イルミ その不快極まりない殺気をしまえ。こういうゲームだ」
マチ「あんた死にたいの?」
ヒソカ「マチの針を刺すようなかわゆい殺気がボクにのみ向けられているのは何故なんだろう」
ふっと妖艶に笑うヒソカは素早くリネルに近付いた。長い指は滑るようリネルの顎を捉え、一気に顔を近づける。酒に潤んだリネルの瞳を狩り取るように熱く見つめた後、一瞬イルミに視線を投げた。
ヒソカ「悪く思うなよイルミ 女王様の命令は絶対なんだ♡」
リネル「ごめんね…マチ…」
重なる2人。そして徐々に深さを増してゆく。
リネル「はぁっ、ん…っ」
ヒソカ「反応イイね、」
リネル「んぅ、…ヒソカぁ」
ヒソカ「あんまりカワイイ声、出すなよ」
クロロ「パク」
パクノダ「なあに?」
クロロ「下半身が疼く」
パクノダ「あの構図で?」
20秒とは長いようであっという間、名残惜しむ銀糸に繋がれ 2人は顔を離した。
ヒソカ「残念、もう少ししたかったな」
リネル「ん、私…も…」
ヒソカ「惜しいねぇ」
リネル「うん…」
ヒソカ「ところで なんでボクだけ瞬殺0.001秒前なんだい?」
ヒソカの首には何重にも巻かれた強靭た念糸が見える、頭部には突き付けられた複数本の鋲がある。
ヒソカの後ろに佇む約二名が放つのは 般若を呪縛霊にし 尚且つこの世の全ての浅ましい呪いの念を集めたようなドス黒いオーラだった。
そのせいで部屋の中は一部混沌としていた。