第29章 彼氏と彼女の事情③/アダトリ/下ギャグ/夢主はイルミの彼女
「「王様だーあれ?」」
ヒソカ「ボクだ」
ヒソカは食事の並ぶダイニングテーブルからポッキーを一本手に取った。
ヒソカ「1番と5番で仲良くポッキーゲーム」
パクノダ「誰かしら」
クロロ「1番はオレだ」
イルミ「5番オレ」
クロロは眉を上げた。
クロロ「よりによって何故お前なんだ」
イルミ「こっちの台詞だよ」
クロロ「冗談じゃない。ヒソカ命令を撤回しろ、こんな王様ゲーム面白くもなんともない」
ヒソカ「ダメ。というか煩悩丸出しだな、何のための初期ルールだったんだよ」
男同士のポッキーゲーム、ニーズはどこにあるというのか。ヒソカだけがニヤニヤ馬鹿にするような笑みを見せていた。
クロロ「…仕方ない」
漢らしく意を決したクロロはヒソカの手からポッキーを奪うとそれを口先に咥えた。
クロロ「ほい ひるい(来い イルミ)」
この絵柄、音声遮断をして見ればどうだろう。
クロロの唇に挟まれるたかがポッキー1本が驚きレベルに美しく見えるから摩訶不思議である。溜息の後 近寄るイルミが逆からそれに便乗すれば ポッキーは相乗効果で更に輝きを増してゆく。
クロロ「ひかいは(近いな)」
イルミ「さいほろーすれはひいの?(最後どーすればいいの?)」
ポリポリ ポリポリ
口説いようだが音声遮断、縮まる距離感に回りがざわめいた。
パクノダ「……想像以上に絵になるものね。なんだかイケナイもの見ていいホルモンが分泌されそうな」
リネル「私は全力であのポッキーになりたい」
パクノダ「ヒソカ、ナイスオーダーよ。アナタが役立つ所初めて見たわ」
ヒソカ「お褒めに預かり光栄だよ♡」
マチ「気色悪いだけだろ よく見な」
パクノダ「美男同士の禁断愛…マチにはそういう美的概念はないのかしら?」
マチ「そうじゃない。お前らイルミの首から下が見えないのか?」
リネル「マチ、それは言わない約束だよ」
一同の視線はポッキーからイルミの乳首に移った。