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〈短編〉H×H

第26章 強く賢く生きる方法/イルシャル双子設定/現パロ/死ネタ


“殺りたい”

イルミに頭の中を見透かされた思いだった。動揺を隠せず 血液の流れは深く大きく、激しくなるばかりだ。

「イルミも シたくなってきた?」

「うん。そうだね………」

イルミの唇が娘の小さな耳へ落ちる。刺激を欲しがる胸の先端を摘ままれれば 娘は可愛く身悶えする。

「ンぁっ…っ 下も触って?」

「いいよ」

イルミの視線が遠くへ外れる。それを追えば リネルにはすぐにイルミの示唆する意味を理解することが出来た。


『あの子に穢れなき白百合を』


頭に聞こえてくるのはこの家の夫人が 本日昼間に放った台詞だ。部屋の隅の燭台横に並ぶのは 豪華な陶器の花瓶におさまるいくつかの大輪の百合、これはリネルが用意したものだ。見張る黒眼に促されるまま 静かにそこへ足を動かす。

「アンっあっ…」

「淫乱なんだね もうこんなにしてる」

「だって…」

「貞淑な令嬢なんてこの世に存在しないのかな」

「嫌い?そういう二面性は…」

「嫌いじゃないよ」

イルミは娘を煽りつつも視線だけはじっとこちらを窺っている。リネルは大花瓶の前で一度 震えそうになる手をかたく握りしめた。そして、リネルはそれを持ち上げる。

何も知らぬ娘は行為に熱中しているようで 卑猥な声は激しさを増す。


「あぁ ア…っもっと、もっとして」

「ここ?」

「そ…ぉッ このまま イかせて…っ?」

「どうしようかな」


リネルは小さく喉を鳴らす。一歩、また一歩。重い足を引きづる。絡み合う2人にゆっくり 少しづつ、確実に近づいてゆく。


「あっ イクっ イッちゃ……っ!」

「嘘 早すぎない?」

「ッ………。なんで、止めちゃうの…?」

「なんとなく。ちょっと苛めてやりたくなった」

「ダメ…ちゃんとイかせて?」

「それも命令?」

「ン、そう…」

「傲慢なお嬢様だな」

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