第26章 強く賢く生きる方法/イルシャル双子設定/現パロ/死ネタ
「旦那様、……っ?!」
本だらけの書斎には、経済書や法律関係の文字で埋まる分厚い本がこれでもかと並ぶ。後ろから抱き着かれ 生温い息を首筋に吹き付けられる、耳をベロベロ気持ち悪く舐め回しながら 胸元を好きに弄ってくるのは この家の持主の威厳ある中年男だ。
今のリネルの職場は 由緒書きを持つさる名家のハウスメイドだった。
ここで働く経緯はこうだ。城並みの敷地と建物を持つこの家にはリネルと同じ歳くらいの1人娘がいる。その娘の話し相手且つ専属使用人として「二十歳前後の若い女性従業員を募集している」という広告が この職へ応募するきっかけとなった。
給料はさほど高いわけでもないが、衣食住には困らない。我儘娘の世話は面倒な事も多い、ただリネル自身のリスクは今までに比べれば少なくて済む。
「…っ、…ぁ」
「そこに手をついて立ちなさい」
「…旦那、さま…」
「いい子だ」
本棚の上には 無知なリネルには価値がさっぱりわからない盾やトロフィーがこれでもかと並んでいる。指差された棚へ両手を預け、これ見よがしに振り返り わざと濡れた目と上気した桜色の頬を見せてやる。
すぐにメイド服のエプロンを解かれ 背のファスナーを一気に下ろされると、胸元に湿った手が伸びてくる。その手はすぐに下着の中まで侵入し、柔らかな若い肌を無我夢中で 追い掛ける。主の期待に応え 小さな悶え声を聞かせてやる。
「っ…ぁ、ん」
「いやらしい身体だなぁ 相変わらず」
「や」
「さあ いつもみたいに……」
その台詞は 今では暗黙の了解として身体に染み込んでいる。
言われたとおりに跪き 腹の出る脂肪の下から、汗にまみれるモノへ手を滑らせる。視覚的にも興奮出来るよう 半端に脱がされたメイド服を するりと肩から落とし 水々しい肌をあらわにする。
ベルトとズボンを ゆっくり乱すと 相変わらず気色の悪いどす黒い性器がねだるようにこちらを向いている。すぐにそれを口内に埋めた。舌と唾液で包み込み 奥まで深く咥え込めば、上から気持ち悪い吐息が落ちてくる。
「ア、……くっ」