第23章 喜劇!?ロミオとジュリエット/ハンター学園/ギャグ
「はいっ あんた放課後全校内の便所掃除決定~」
「はぁ!?!?」
「ネテロ(校長)の部屋は一か月は掃除してないと思うからキバって便器抱え込んで奥までピカピカに磨きなさいな」
「くっ……(屈辱)」
議論は振り出し。う~んと考えた後、リネルが再び指名を送る。
「じゃあシズクは?可愛いし外見もジュリエット風じゃない?」
「え?わたし?」
「そうね。次はシズクやってみなさいな」
シズクはマチに代わり、前に立つ。
「おおロミオ あなたはなぜロミオなの?」
首を傾げる角度と大きな瞳がとても愛らしく見る者を魅了する。完璧なる清純型ジュリエットにビスケは鼻息を荒くした。
「ねえねえ何かいい感じじゃないの!?ロミオは?ロミオ誰にする?」
「はいはいはい!シャル君でどうでしょう!?この学校のイケメンモテ男No1」
「オレ?あはは まいったなー」
「ふーん 中々の人選だわさ!」
ビスケに呼ばれ満更でもない様子のシャルナークが前に出る。2人は向き合う事になる。
「お手柔らかにね、ジュリエット」
片手を差し出すその身のこなしは 爽やかさと誠実さを備えた文句なしのロミオだ。シャルナークは優しい眼差しの元、シズクの顎をくっと持ち上げる。クラスのモブ女からはハァと濡れた溜息が落ちた。
「ねえジュリエット、オレに恋してみる?」
「しないよ」
「………オレに恋してみ
「しない」
「全力拒否するなよ コレ演技なんだから!ねぇオレを好きになっ
「ならない」
「………そんな頑ななキミも可愛
「シャルはただのクラスメイトなんだから好きにはならないよ?」
百戦錬磨のロミオ(シャルナーク)の手にかかっても 無垢なるジュリエット(シズク)の鉄パンツは脱がせそうになかった。