第22章 一日保育園/アダトリ/ギャグ
リネルは仕切り直すようにイルミに向かって言った。
『イルミ、バナナ買ってきてよ』
その瞬間イルミから黒いオーラが放たれ、イルミはリネルにスッと距離を詰めた。
『ちょっと待って何なの!私何か怒らせるような事言った?!』
「リネルは俺が給食当番だから給食当番らしく大人しくバナナ買いに行けって言いたいの?」
『ちょっと待ってさっきの密かに根にもってたの?!だってヒソカだとバナナに何か変なものつけたり混入したりしそうで怖いじゃん』
「君にとってどんだけ信用ないんだよ僕は[D:63727]」
「リネル、ならば俺が行こうか?」
『一連の会話でクロロへの信用度はヒソカ同然に落ちたから頼まないよ、黙ってて』
イルミを上目遣いで見つめ、リネルは首を傾げて言った。
『お願い…ここはイルミだけが頼りなんだよ…?』
「わかったよ、仕方ないな」
『ありがと!助かる!よろしくね』
にっこり笑顔になったリネルにイルミが手を差し出した。
「じゃあ手間賃と買い物代、1000万ジェニーとんで1000ジェニーちょうだい」
『はぁ?!後者のはいいとして前者のはおかしいでしょ』
「タダでは仕事しない主義だからさ俺」
『どんだけ金にがめついの!!ユイがお腹空かせて泣いてるのに』
「リネルの買い物依頼を受けるんだからその報酬を得るのは当然だよね?」
『さも当たり前みたいな顔で自分の権利を主張してるけどバナナ一つ買うだけなのに もはや人としてどうなのってレベルだよ!!』
「ふーん じゃあいいよ。どうせ俺は給食当番だしね、運動会のクロロにでも頼めば?」
『どんだけ気にしてんの、面倒くさいな』
あきれ返るリネルはユイを頼んで 自分で近場のスーパーへ急いだ。
『一応ミルクと、バナナと…。はぁ…任せて出てきちゃったけど大丈夫かなぁ。まぁイルミは一応子育ての知識あるし、ヒソカは1番あやすのうまかったし、クロロは………まあ……アレだよね、うん、そうクロロは……ええと、……あ、場所!場所を提供してくれてるしね、大丈夫だよね』