第22章 一日保育園/アダトリ/ギャグ
ピンポーン
さらにチャイムがなると派手な格好の男がゆらりと部屋に姿を現した。
「…おや随分可愛らしいお客さんがいるねぇ、ちなみに誰の子?」
「お前なら言うと思った」
『そのネタ出尽くしてるし誰も拾わないよ』
「そうだな。しいていえば俺とリネルの子だ」
『クロロは空気読もうとする努力もないわけ?』
派手なヒソカを見上げたユイが驚いたのか急に泣きそうな顔になった。
「ふぇっ…ふぇぇ~」
『あ!もう!ヒソカが来たせいでユイが泣いちゃうよ~!』
「まぁヒソカってなんか気持ち悪いし仕方ないんじゃない?」
「ユイと言うのか?とりあえずユイに謝ったらどうだヒソカ」
「…君達揃いも揃って酷すぎやしないかい?色々」
ヒソカは本格的に泣きそうになるユイをさっと抱き上げると、笑顔を浮かべて片手にトランプを出した。
「う~…うぅ~…」
「泣かない泣かない♡じゃあユイ、奇術師のお兄さんが手品を見せてあげよう、ホラ」
ヒソカのトランプが宙を舞うとユイは目を輝かせながらそれを見つめていた。
「あー!あー!」
『あ、すごいヒソカ!ユイが喜んでる!』
「お気に召したようでよかったよ」
『1番使えないしいても邪魔なだけだし今すぐ帰れと思ってたけど1番ヒソカが頼りになるのかも!』
「君は天然で人を傷付けるタイプかい?リネル」