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〈短編〉H×H

第21章 転生りんね/アダトリ/高校生転生ネタ/日常


「何歌おうかなぁ~ ♪」

「あーあ、カラオケ先週行ったばかりなのに」

「……何それ、私に内緒で?!」

「クックック、先週はちょっと飲み会あってね クロロとイルミを誘ったってワケ」

「聞いてないんだけど!まずイルミはなんでヒソカの誘いには簡単に乗るの?!」

「だって誘いに乗っても今のリネルにはあまりメリットを感じないからね。ヒソカからはちゃんとバイト料はもらってるし」

「……どうせ合コンとか乱パなんでしょ。あーやだやだ」

「この前のは健全なビジネス。お姉様方から見てくれのイイお友達連れて来いってオーダーだったからね」

「何がお姉様だ。20代なんて言ってたがあれはどう見ても30は越えてたぞ」

「でも皆キレイだったろ?」

「ヒソカ、リネルが殺気こもった顔して睨んでるよ」

「……今日はヒソカにマイク回さないから」

「酷いなぁ 兄妹仲良くキメツ歌おうよ」

「絶対ヤダ」

「ボクら兄妹の絆は前世から、誰にも引き裂けないだろう?」

「なんなのウザい!!炭治郎に謝って!」

これが終わればきっとまた 退屈な日常が戻ってくる。
それでもこの世界を生きていかなければならない。この運命からは、輪廻からは逃れられない。
ならば時々はこうやって、現実から目を逸らす時間があってもいいとは思う。

空は夕焼け。アスファルトに落ちる不揃いの4つの影が、少し長くなってきた。



fin
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