【M】Memories of summer(気象系)
第4章 待ちぼうけ
実際、アミから連絡はなかった。その、もしもの時の判別期間が過ぎても。
だから、実際のところはわからない。デキてなかったとしても、それはそれで連絡くれれば…安心するか?いや、だって。ホントのことかどうかわかんないし。俺には確かめるすべがない。
でも
どっちにしても、彼女は連絡してこない気がした。してた。
『もうここには来ない』
そう言い残した俺の言葉をどう取ったのかはわかんないけど、おそらく、彼女はもう俺に会う気はないだろうなって。
何でかわかんないけど、なんか
そんな気がした。
…もしかして、ホントに人魚だったりして。あんな、何にも日陰のない砂浜で寝っ転がってたし。あれ、間違って浜に打ちあがった状態だったとか?(笑)
そうだな
俺の方が、惑わされたのかもしれない。
目が離せなかったんだ。
キレイに焼けてる彼女の肌から。
そして
海のように、澄んだ色をした、あの瞳から。
その影を追いかけて、気まぐれにまた海に行ってしまうくらいには
俺…
恋に落ちてたんだな、ホントに。
うん。
いい夏、だったんだな…。
ホント、今でもいろいろ、リアルに思い出すよ。
特に…
リーダーの肌の色見てると(笑)。