第1章 Prologue
・・・あれ、今のお店・・・
「ねぇ、見て!あそこのお店・・・なんか気にならない?」
あ、やっぱりそう思う・・・?
心の中で呟いてみた。まぁ、聞こえるわけないんだけど
「じゃあ・・・入ってみる?」
「おっ、いいねえ~!じゃあ行ってみよ~」
そのお店に走って行って、ガラン・・・扉を開ける
お客さんは1人もいないみたいだ
まぁ、こんな古いお店には入ろうと思わないかもねー
でも、中を見てみるとおしゃれなものがいっぱいで・・・
「わぁ~可愛い!!恭香!これなんかあんたに似合うんじゃない?」
「え?どれ?」
それは、ブレスレットで・・・私はそれをどこかで見たことがある気がした
「・・・んー・・・と」
あ、わかった
「これ、雲雀さんの雲のブレスレットにそっくりだね」
「え、ほんとだ!よくわかったねぇ!色違いかな?」
そのブレスレットは真ん中の石が淡い緑になっている
若干青も混ざってる・・・かな?
見る角度によって違うからわからないけど・・・とってもきれい
「・・・これ、買う」
「え、リボーンは?」
「悩む、けどまた今度にするよ」
レジは・・・どこだろう
ここからじゃ見えないのかな・・・?
「お嬢さんはそれが欲しいのかい?」
いきなり後ろから声をかけられた
振り向くと、後ろには優しそうなおじいさんが立っている
「・・・うん、これが気に入った」
「そうかそうか、なら、それはあげよう」
「え、でも・・・それじゃ悪いよ」
「いいんじゃ、この店ももうしまいにするしのぉ・・・」
あ、そうなんだ、じゃあ・・・もう次に来た時にはないかもしれないのか