第8章 取りあえず
ー部屋ー
あれからしばらくしてやっと涙が引いた。
[白澤さん、きっと怒ってるよなぁ・・・]
というか此処白澤さんの家なのに家主追い出してしまった・・・!
今日は事が起きたばかりなので帰ってこない事は確実である。そもそも白澤さんは帰って来てくれるのか。
[・・・っ]
考えたらまた涙が滲んできた。
コンコン
桃「椿さん」
[っ、桃太郎さん・・・]
私は涙を拭いて部屋の戸を開けた。
[どうしたんですか・・・?]
桃「いえ、あの薬膳鍋作ったんですけど・・・食べます?」
正直言ってあまり食欲は無い。でも何故か食べれる気がして
[はい、いただきます]
私は部屋を出た。
こうなったらもうやけ食いですね。