• テキストサイズ

天国のような地獄のような日々[鬼灯の冷徹]

第7章 激おこ


ー店内ー
私は戸を閉めるとその場に座り込んでしまった。

[・・・なんで、あんなくだらない事で怒っちゃったんだろ・・・]

いつもの事なのに・・・。
いや、でもさすがに会う度に喧嘩は良くないですもんね!少しは反省してくれるでしょうか・・・?
脳裏に浮かぶのは戸を閉める瞬間に隙間から見えた白澤さんの悲しそうな顔。

[・・・嫌われちゃったかな?]

あんな事で怒るような器の小さい女って思われたかな・・・。二人に見放されちゃうかな?此処から追い出されてしまうかな・・・。

[嫌だなぁ・・・折角仲良くなれたのに・・・]

自分から関係を壊してしまうなんて・・・。

[グズッ・・・うぅ・・・]

私は泣いていた、誰にも聞こえないように声を殺して。誰にも見られないようにうずくまって、ただ泣いていた。嫌われたと思うと怖くなって、悲しくなって、ごめんなさいの気持ちでいっぱいになって・・・胸が痛かった、苦しかった。

[白澤さん達にどんな顔で会えば良いのかな・・・]

私はとりあえず部屋に向かった。
/ 56ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp