第15章 アイスクリームの様に甘く〜緑谷出久〜体育祭後〜
スクリーンに映る出久はいつもと知らない出久の姿があった。
見慣れた姿はいつも笑って穏やかな雰囲気の出久
でも、今映し出されている出久は真剣な眼差しで競技に参加している姿
こんな出久、知らなかった。きっと沢山練習して、努力して、その結果を今見てるんだなと思ったら、無意識に手をぎゅっと握っていた。
僕の事を見ててなんて言ってたけど、目を逸らす事が出来ない。
こんな姿見ちゃったら、幼馴染の出久がなんだか知らない男の子に見えちゃうじゃん
必死になって見ていると時間が経つのはあっという間で
最終的に出久は轟くんという子に負けたけど、あんな力があって、諦めずに最後まで向かっていく出久に胸がギュッてなった