第10章 慣れない環境〜共通〜
その笑顔を皮切りに次々に生徒が集まってきた
「なぁなぁ、それって手作り?」
黄色のメッシュの髪の子に言われると
「う・・・・うん、そうだけど」
「うわ〜凄い料理好きなんだねっ」
と丸い顏の可愛らしい女の子に言われ
「女の子の手作りっっアイツらリア充かよっっ!」
悔しそうな顔で騒ぐ紫色の小さな男の子
「わたくし、あんまり料理が得意じゃありませんの、今度教えてくださらない?」
何だかプリプリっとした子にお願いされ
皆んなの怒涛の押しにタジタジになりながらも皆んな人懐こいなぁと思いながらも「も・・・・勿論、私でよければ」
そう返事を返せば、じゃあ私もと手をあげる女の子が殆どだった
お・・・お料理教室を開いた方がよろしいかしら
そうなると殆どの男の子たちが「じゃぁ!味見係!」と挙手された
「こらこらっ!君たち、あんまり騒ぐと如月さんがビックリするじゃないかっ静かにしたまえ!」
ビシっと指差しながらいう眼鏡の少年の姿に思わず笑みがこぼれてしまった