第9章 不可抗力〜共通〜
思い出しただけでも申し訳ないっっ!
放課後になり今だに思い出しても自己嫌悪に陥る
うぬ“ぬ”ぬ“と頭を抱えていると背後から心配そうな声が聞こえた
「だ・・・・大丈夫?華ちゃん、どこか具合悪いの?」
「出久くん・・・・。」
振り向いた先には鞄を持って心配そうに見つめる出久の姿
今日は一緒に帰る約束をしていたので校門の前で待っていたのだ
「だ・・・・大丈夫!!今日はちょっと授業が大変だったから考えてただけっっ!」
「そっか、それなら良かったよ」
ほっとする表情を見せて笑う出久に華は複雑そうな顔をした。言えないっ!学校で個性を出しました何て!
「じゃぁ、帰ろう「待てや、こらぁぁぁ!!」」
勢いよく走ってくる相手に嫌そうに華は顔を歪めた
「毎回毎回!私は出久くんと帰りたいのっ!爆豪くんは1人で帰ってよ!!」
「お前まだ言うか??いい加減クソデクじゃなくて俺にしろやっっ!」
「くどいっっ!」
もう何度目になるだろう、ことごとく私と出久くんが一緒に帰るのを許さないかの様に付いてくる
諦めたかの様に振り向くとあまり会いたくはない人物と目が合った
「と・・・・轟くん・・・。」