第32章 見た目
首を指しながら訂正する華に勝己は首を傾げた
「あ"?首輪もチョーカーも一緒だろ?」
「全然違うからっ!そもそも首輪は人にはしませんっ!」
「だからお前は変態か?って聞いたんだろ」
「そもそも勘違いする方がどうかしてるしっ」
ギャーギャーと言い合いをする2人の様子にオロオロとしながら「まぁまぁ」と言いながら華を宥めようとする出久もまたちょっと勘違いしていたのは黙っておこうと心に留めた
「大体ね、そんな変な考え方するのは勝己くらいなんだからね」
「んなわけねーだろ!大体は思うわっっ!」
そう勝己が言い返す後ろをタイミングよく通り過ぎようとした人物がいた
「あれ?華新しいファッションか?斬新だな」
声の主は1人帰ろうとしていた轟であった
その轟の反応に華は恐る恐ると轟に声を掛けた
「ねぇ、焦凍くん これ、何に見える?」
華は自分の首に付いているチョーカーを指差しながら聞いてみた
「首輪って人も付けれんのか」
その言葉に華はガクっと項垂れた
「まぁまぁ、年頃の男子たちにファッションを求めても理解出来ませんよ如月さん」