第29章 決意〜相澤消太〜
「久しぶりに食べるドーナツは美味しいね」
ポツリと呟く華の様子に嬉しそうに笑って同じように袋からドーナツを取り出して口にすると梅雨ちゃんは「本当ね」と言って笑った
「これは私の感なんだけど…何か悩み事?」
突然の言葉に華の肩がビクリと揺れた
「ど・・・・どうして?」
「そうねぇ、後ろから見た姿がそんな感じだったから、違ったかしら?」
うーんと考えた後に梅雨ちゃんはそう答えた
「もし、そうだとしたら人に話すだけでもスッキリするかもしれないわ」
ね?とニッコリと笑う梅雨ちゃんにポツリポツリと華は誘われる様に話し出した